新制度「安心ストック休暇」で、治療と仕事を両立し、安心して生き生きと働き続けられる組織を目指します
written by 一緒俐(いおり)
こんにちは、フローレンス人事チームの甲斐です。
フローレンスの人事業務の中で、他社ではこんな事できないな!とやりがいに感じていることの1つに「制度提案・設計・導入」まですべてを担当できるということがあります。
制度導入というと長い期間をかけて作るイメージがあるのですが、フローレンスではスタッフの要望や事例などから制度案を検討し、比較的短い期間で制度導入を行います。
制度は2つの軸を元に検討します。
1.フローレンスらしい制度であるか(目的・目指すところは?)
2.仕組み化し運用できるか
1・2の両輪で制度設計を進めることが難しいところであり、やりがいでもあります。
今回はそんな新しい人事制度導入の紹介です。
新しい制度「安心ストック休暇」を2018年4月から施行しました。
「安心ストック休暇」とは?
年次有給休暇は、通常2年間使用しない場合時効により消滅します。それを、今回の安心ストック休暇制度により、時効により消滅した有給休暇を失効有給積立休暇として積立し、治療と仕事の両立に使用できるようになります。
近年の医療技術の進歩により、かつては治療が難しかった疾病が「長く付き合う病気」に変化してきています。しかし、仕事上の理由で適切な治療を受けることができないケースや、疾病に対するご自身の理解不足・職場の理解・支援体制不足により、離職を選択することになるケースも少なくありません。
フローレンスでは、スタッフの皆さんに「仕事を辞めて治療する」以外の選択肢を持っていただき、適切な治療を受けながら生き生きと働き続て欲しい!と思っています。
「安心ストック休暇」制度では、以下のようなことを目指しています。
1.長期的な治療を抱えながらも働く意欲・能力のあるスタッフが、治療と仕事を両立し、適切な治療を受けながら生き生きと働き続けられること
2.休職制度や勤務形態の変更などと組み合わせることで、事由や治療方法にあった柔軟な働き方を選択することができること
対象となる疾患、治療に関しては、より多くのスタッフが自身のために使用できる制度にしたいという想いから、人事内で活発な議論が行われました。
制度への想いや目指すところを何度も確認したり、専門家(産業医)からアドバイスを受け、主に以下のようなものを想定しました。
1.がん、脳卒中、その他難病など反復・継続して1年以上治療・リハビリが必要となる事由であり、当団体が主治医・産業医の意見を元にこの制度の使用を認めた場合
2.不妊治療の検査や通院の必要があり、当団体が主治医・産業医の意見を元にこの制度の使用を認めた場合
たくさんの制度ネーミング案に込められた期待
また、今回この制度を社内に広く周知するため・自分たちの制度として身近に感じてもらうために、制度名の公募を行いました。
毎回、導入までに力を注いでしまっていましたが、制度名を公募するという初めての試み、どのくらいのスタッフが関心を持ってくれるか、期待と不安が・・・
その結果、合計で19件の応募が!
しかも、そのうち10件は保育現場ではたらくスタッフからのもの。事務局だけでなく、現場スタッフからも、制度への期待が感じられ、とてもうれしく感じました。
「なが~く両輪サポート制度」「へそくり休暇」「いきいき働こ!UQ(有休)つみたて~る」「有休自適制度」などユニークなネーミング候補の中から、働き方革命事業部と人事チームで検討し、最終的に決まった名前が「安心ストック休暇」制度です。
覚えやすく、何の制度かわかりやすいネーミングという点がポイントでした。
愛着ある名前もついたので、制度リリースをして終わりではなくフローレンスの制度として育てていきたいです。そして、スタッフにはこういった制度を活用し、ライフステージに対応しながら柔軟にいきいきと長く働いていってほしいと改めて思いました。
今後もフローレンスは日本一多様かつ働きがいのある組織づくりを目指してさまざまな施策をおこなっていきます。ぜひ、ご注目ください!
■ほかのフローレンス就業規則に関する記事はこちらから