NPO人事の秘密、教えます♥

イエロー

written by 一緒俐(いおり)

大関香織(きゃおりん)

大関香織(きゃおりん)

前職:携帯電話代理店の人事(新卒採用担当) 現在の仕事内容:人事企画、制度設計

村田光沙(みさ)

村田光沙(みさ)

前職:求人広告・紹介会社の営業、営業サポート 現在の仕事内容:事業部人事

武石かずみ(かずみん)

武石かずみ(かずみん)

前職:大手新聞社の経理 現在の仕事内容:採用及び育成担当

前田晃平(こーへー)

前田晃平(こーへー)

前職:大手広告代理店の営業、事業立ち上げ 現在の仕事内容:採用マーケティング

 NPOの人事……。「NPO」や「人事」という言葉を聞くと、「人の役に立つ仕事」「おもしろそう」と思ったりもする。

 けれど、実のところ、普通の会社の人事と何が違うの?どんな人がやっているの?経験がないとできないの?

 今回は、そんな謎につつまれた「NPO人事」の話を大公開します!

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経理、営業、新規事業開発……フローレンス人事の前職は様々!

 

――では早速ですが、前職はどんな仕事をしていましたか?

 

武石:私は前職は新聞社で経理業務をしていました。

 

――経理から採用担当ってあまりスキルが活かせるイメージがないような……

 

武石:経理と言っても、請求書をひたすらさばく!というものではなくて、担当部署の予実管理をするので、日々、他部署の責任者の元へ顔を出して、世間話もしながら予算が適正に管理されているかヒアリングしていました。

経理って業務上、楽しい話をしに行かないので、歓迎されないんですよね。関係性を作っていくという意味では営業職っぽくもありますね。

 

大関:あ~それなら今のかずみんの仕事ともイメージが近いね。みささんは?

 

村田:私は、インターネット求人広告と看護師の人材紹介をやっている会社で、営業と営業サポートを行っていました。営業職としての入社だったので、キャリアアドバイザーとして、自社サイトに登録してくれた転職希望のある看護師さんたちと面談をした後、お仕事のご紹介・提案をして入職までサポートする仕事をしていました。

そのあと営業企画の部署に異動になって、「どういう施策を行ったら売上が上がるのか」、「営業さんの業務工数を減らすためにミドルオフィスとして何ができるか」ということを営業部門の方々に提案していました。

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――まずは自分で営業を担当して、その後営業に提案をする仕事にうつったんですね

 

村田:そうです。自分が営業現場にいたので、辛さや大変さもよくわかる。なので、営業現場に寄り添った施策が提案できるよう心がけていました

 

武石:みささんは担当している事業部の保育園に定期的に顔を出したり、すごく現場感を大事にしているもんね。そういうことは前職からやっていたんだね。

 

前田:僕は、前職は営業と事業開発を半分づつやっていました特に事業開発の方は、営業もマーケもサポートも何でもやる!という感じだったので、すごく色んな実力はついた。

 

大関:あー、だから何でもできるんですね

 

前田:何でもはできないけど(笑)どの仕事でも、「PDCAを愚直に回していく」というのは共通していたと思います。きゃおりんさんは?

 

大関:私は、前職も人事でした。初めは社会保険とか入退社の担当をしていたのですが、ある時上司に「大関さんって労務は向いてないよね!採用がいいと思う!」って言われて急に採用担当にされて(笑)当時まだ始まったばっかりだった新卒採用をほぼ1から立ち上げて、最終的には100人規模の新卒採用を1人でやっていました。

 

――前職で、提案したり何かを立ち上げた経験があるところが全員に共通していますね。

 

大関:そうですね。フローレンスの人事は、「人事の経験があるかないか」というよりは、「PDCAを回せるか」や、「問題を自分で見つけて提案できるか」がより大事な気はしますね。

 

入社のきっかけも人それぞれ

 

――なぜフローレンスに転職しようと思ったんですか?

 

武石:きっかけの一つは、前職の同期がフローレンスのインターン生だったことかな。

 

前田:えっなにそれ!!同じ部署なのに初耳なんだけどそれ。

 

武石:実はそうでした。で、その同期からFacebookでフローレンスの情報がたくさん流れてきていたし、「すごく合うと思う!」とも言われていたので、存在はずっと知っていて。

一方で、前の会社は年功序列的な考えのところがあって、この先自分がどうなるのかがなんとなく見えてしまっている状態でした。多くの部署では40代で課長、50代で部長といった決まった道があります。でも、この働き方で自分は良いのか、我が子に「仕事は楽しい!」という姿を見せられるか?と考えたときに、違うかもしれない、と。

丁度そんなことが重なって、転職を決めました。

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前田:なるほどなー。僕はもう前からフローレンスのことを知っていて、「何の職種でもいい!」という想いでアタックしました今採用の仕事をしているのは、自分から希望したというよりは、その時募集していた仕事の中では一番スキルが活かせそうだから、と勧められて決まったんですよね。

 

大関:私もそんな感じです。前からフローレンスに入りたくて、代表の本を読んだりSNSは追ってたんです。でも中々経験を活かせる募集がなくて。ある日、駒崎さんのtwitterで「採用担当募集!」の文字を見つけて、即応募しました。

 

村田:前からフローレンスのこと知ってた人が多いんですね

 

大関:みささんはどうだったの?

 

村田:私はドラマの「37.5℃の涙」がきっかけでした普段からドラマが好きなのでたまたま「37.5℃の涙」も見ていて。すごく良かったので原作漫画も読もう!と思ったんです。そしたら、巻末に話のモデルになった団体として「フローレンス」と書いてあって、そこからHPにたどり着きました。

 

前田:へー!!ドラマ効果ってあるんですね!

 

村田:そしたら、HPをチェックした翌日が説明会だと書いてあったんです(笑)

明日(しかもHPを見たのが前日の22時とか)だしどうしようと思いつつも、「次回開催回もなかったし、ここで逃したらしばらく説明会がないかもしれない……」という思いが勝って、説明会に参加して、そのまま応募して入社しました。もともとは会社見学のつもりで参加してたんですけどね(笑)

 

大関:うーん、ドラマチック!就職は「縁」だっていうけど、縁感じますねー。

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キャリアアップには最適!?「NPOでキャリアを築く」ことの実情

 

――ところで、NPOって「キャリアアップができる」というイメージがありません。やりたいことはできるけど、市場価値があがる意味でのキャリアアップのイメージがないというか……。実際働いていてどうですか?

 

武石:うーーーん、私は元々キャリアアップが目的でフローレンスに転職したわけではなかったのですが、結果としてサブマネージャーに挑戦することになって、キャリアアップにつながっている感じです。

 

大関:私は、もちろん一番の理由ではないですが、逆にキャリアアップも期待してフローレンスに入社しました

前の会社は典型的な日本企業で、女性の管理職は0人。出張に飛び回っている女性は私一人という感じで。マネジメントは将来的に絶対やりたいと思っていたものの、とても現実的ではありませんでした。

一方フローレンスは、むしろ女性のマネージャーの方が多いくらいで、速いスピードで昇格できたし、やりたかった人事企画系の仕事もやらせてもらえていて、そういう意味でも、ものすごく満足しています。

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村田:私はキャリアアップというイメージは全然なかったですが、紹介会社で働く中でずっと「会社側で採用担当がやってみたい」と思っていました。フローレンスに入社して丸2年間採用担当を任せてもらえて、結果それが経験できたし、さらにこの1月から「事業部人事」という形で労務の仕事も担当することになって、どんどんできる範囲が広がってます。

 

前田:僕はさっき言ったような経緯だったので、入社時点で採用の仕事に関わるなんて思ってなかったけど、それが経験ができた。さらに、今は前職で培ったマーケティングの能力を活かして採用マーケティングをやっていて、今までのスキルがさらに花開いた感覚もあります

社内の事業横断のプロジェクトで新規事業開発のとき培ったスキルを期待されることもあるし、これからもっと広がっていくんじゃないかと思うと、本当におもしろい。

 

――「昇格」という意味はもちろんですが、スキルアップという意味でも色々な経験が積めているみたいですね。

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仕事内容は違わない、大事にしているものが違うだけ

 

――NPOの人事と事業会社の人事で何か違いはありますか?

 

大関:この質問は私がよいですかね。なんというか、事業会社とNPOで、大きく人事の業務が違ったかというと、正直あまり変わりません採用、研修、労務、評価、企画。「業務の中身」として大きく変わることはないです。

ただ、大事にしているものが違うなと思います。

 

武石:大事にしているもの?

 

大関:何かのジャッジをするときに、もちろん利益も大事にするんだけど、「どれだけ助けられる人が多いか」とか「社会に影響を与えられるか」とかビジョンに沿って判断をすることが多いなと。

 

前田:それは分かる。初めはマイナスになるかもしれないけど、必要なことだからまずやってみよう、とかありますよね。

 

村田:使うスキルとしては同じだとしても、それを何のために使うのか、は仕事をするときのモチベーションに大きく影響があるなと思いました。「この人を採用したら、こんな風に助かる人がいるんだ」って思って採用できるってすごいことですよね。

 

大関:うん、それはフローレンスで働く醍醐味だと思います!

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 現在フローレンスの「人事」として働く4名。入社理由も前職もバラバラですが、それぞれが自分のキャリアを伸ばしながら、同じビジョンを目指していることが分かりました!

 

 そんなフローレンスでは、今以下の人事関係職種を募集しています。人事経験がある方も、これから人事に挑戦したい人も、ご応募お待ちしています!!

採用マーケティング担当

採用担当

事業部人事

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