自国に1か月帰国!多国籍企業グローバルパートナーズならではの休暇制度を探る

シルバー

written by 紺野天地

グローバルパートナーズ株式会社(以下、GP)は、「若者と企業と世界をつなぐ」を掲げ、日本のGDP向上を目指して国内外でビジネスを手がけています。

世界を股にかけるGPは、そのメンバーも多国籍。社員の働きやすさを向上させる福利厚生として、有給とは別に1か月間の休暇制度を設けています。

今回インタビューしたのは、この制度を使い郷里のベトナムで1か月の休暇を過ごした、グェン チュンミン ユンさんです。普段はグローバル人材事業部でテレアポを中心とした業務に励むユンさんに、制度の詳細や感想などを伺いました。

グェン チュンミン ユンさん

グェン チュンミン ユンさん

2022年02月 入社 グローバル人材事業部

ベトナム・ホーチミン出身。2017年に来日し、日本の大学の法学部を卒業する。フリーランスとして貿易関係の仕事をした後、GPに入社。グローバル人材事業部に所属し、外国籍人材の募集や国内企業とのマッチングといった業務を担当する。
過去には、アイドルやYouTuber、チーバくん大使として活動するなど、多様な顔を持つ。

GPだからこその理解と温かい雰囲気

▲日本文化を体験するテレビ番組に出演したユンさん

――早速ですが、今回の帰国期間を伺えますか。

ベトナムの旧正月に合わせて、2月2日から3月6日にかけて帰国しました。
本当は3月4日に日本に戻ってくる予定だったのですが、帰ることができなくなって……。急きょ延長させてもらいました。

 

――休暇を取るときは何日前までに申請するのでしょうか?

制度上は1か月前までです。ただ、当社はクォーター(四半期)ごとに予算が決まりますし、定期的にチームメンバーの入れ替わりがあるので、できれば前クォーターのうちに申請するのが良いですね。

 

――お休み中も仕事はしますか?

私を例にとると、人材とのZoom面接など重要な業務はスポットで対応しましたが、基本的にゆっくり休暇を取ることができました。

GPは外国籍のメンバーが多く働いているのもあって、文化の違いや帰国の大変さを理解したうえで、仲間がフォローしてくれます。休暇を取る人のために業務をフォローする部署もありますし、組織全体に「ゆっくり休んでね」と言ってもらえているような空気があるんです。

 

――今回の帰国中はどのように過ごされましたか?

家族と一緒に食事をしたり出かけたり、ゆっくり過ごしました。親戚の結婚式もありましたね。

実は休みを延ばしたのは、病気がちの父が私の帰国中に入院することになってしまったからなんです。そんなときGPのみんなが、「滞在期間を4月まで延ばしたらどうか」と言ってくれて。結局2日だけ延長して日本に戻ってきましたが、温かい言葉をかけてもらえて嬉しかったです。

 

休暇後はエネルギーが2倍にも3倍にもなる

▲家族での一枚

――休暇を経て気持ちの変化などはありますか?

去年もそうでしたが、1か月間家族と過ごしたことでパワーをもらえて、日々の活力になっています。
普段はなかなか帰ることができませんから、休暇を取ったあとは、それまでの2倍、いや、3倍以上のエネルギーで仕事も頑張れるんです。

 

――家族の皆さんも、ユンさんが帰ってくるのが待ち遠しかったでしょうね。

息子が日本という離れた国で働いているので、やっぱり両親にとっては心配なこともあると思います。私の家に限ったことではなく、親にとって、わが子はいつまで経ってもわが子ですから。

いまの自分がいるのは、家族の存在があったからこそです。だから本当に感謝をしていて、親孝行をたくさんしたい。家族と一緒に何気ない日々を過ごす中で、みんなの笑顔を見れるのが幸せです。

 

▲2018年から「チーバくんグローバルパートナーズ」としても活動中

――他の外国籍メンバーも、同じ制度を使って帰国しているのでしょうか?

そうですね。多くの外国籍社員が活用していて、私は今回の帰国のとき、ベトナム出身の同僚と一緒に帰りました。

日本で働いている外国籍の友人たちと話すとき、帰国についてよく話題になるんです。友人のほとんどは有給を工夫したり、帰国期間が長くても1週間だったりするみたいで、「え、1か月も帰れるの?!」と驚かれます。外国人が日本で活躍するにあたって、当社のこの制度は理想に近いんじゃないかと思います。

 

――外国籍の社員に限らず、全ての社員が休暇を取得できるそうですね。

はい。過去には、コロナ禍で卒業旅行にいけなかった新卒社員が、ボーナス獲得後に休みを取って、世界一周旅行をしたこともあるんです。

また、今回の制度に限らず、私は過去にテレビ番組出演や社会活動にあたって1日~1週間休暇を取得したこともあります。一人ひとりの事情を汲んでくれてありがたいです。

 

「GPは外国人に営業を任せてくれる会社です」

▲GPの仲間たちと

――GPに入社して約2年。ここでしかできない経験があれば伺えますか。

GPのように外国人に幅広く営業を任せる日本の会社って、珍しいんじゃないでしょうか。
ここでは国籍や立場にかかわらず平等に活躍のチャンスがあるし、現に私は、日本人のメンバーを含めて成績1位を獲得したこともあります。今までの最高月収が1,116,575円(四半期ボーナス含む)、最高年収は7,576,162円で、これからさらに更新できそうです。

外国人でも努力すれば日本で活躍できる。これを多くの人に知ってほしいですね。

 

▲年間粗利No.1の表彰状

 

――特にどのような成長を感じますか?

主に3つあって、1つ目はテレアポの受付突破率が高くなったこと。いまの仕事は社長さんを相手に営業することが多いので、受付をどう突破するのかがカギであり難しさなのですが、私はここが強みなんです。自分自身が外国人なので、経験をもとにした正直な思いを伝えることができているのが要因かなと思います。

2つ目は、企業のニーズを深掘りできるようになったことです。商談では、どんな人材がほしくて、どんな未来を描いているのかなどをヒアリングをしたうえで、その企業の課題に対する解決策を一緒に考えられるようになりました。

3つ目は時間の使い方。「この時間はテレアポ、この時間は企業対応」というようにメリハリをつけることで、仕事の効率性が各段に上がったことを感じます。

 

――今後に向けた課題などもしあれば、お聞かせください。

チームを持ったときのマネジメントですね。過去に二度、私がリーダーになってチームを率いたのですが、そのうち一度、個人目標は達成したもののチーム目標が未達だったんです。
それではリーダーとしての責任は果たせていない。メンバーのモチベーションを高めて全員が目標を達成できるよう、マネジメント能力を向上させたいです。

 

「外国人だから」と不安になる必要はない

▲仕事中のユンさん

――ユンさんが今まで一貫して大切にしてきたことは?

シンプルですけど、努力することですね。僕も入社したときは、分からないことだらけだった。けれど、だからこそ周りが休んでいるときも仕事や勉強をしたりと、人一倍頑張ったら結果がついてきました。努力は裏切らない。必ず報われるときがくると思います。

特に最初は、真似ることが大切だと感じます。活躍している先輩の近くに座って、仕事のやり方や日本語の発音、あらゆることをとにかく真似る。自分の頭だけで考えようとしないで、周りに頼る感覚ですかね。

 

――これからチャレンジしたいことについてお聞かせください。

将来的に自分で会社をおこしたいので、より幅広い業界・業種の人材について知って、多くの企業と繋げられるようにしたいです。

あとは、私自身がベトナムと日本の架け橋になること。フリーランスとして貿易関係の仕事もしているので、GPで得た知識やスキルを生かして両国に少しでも良い影響を与えられるような存在になれたらと思います。

 

――最後に、日本で働きたい外国籍の方に向けて一言お願いします。

「外国人だから」と不安を抱いている人も多いと思いますが、周りより2倍、3倍の努力をすれば、きっと活躍できます。「外国人も日本で活躍できる!」。これが、今の私が自信を持って言えることです。一緒に頑張りましょう!


 

【取材後記】

家族、GPの仲間、ベトナム、日本……。周囲への愛が、言葉や表情の端々に溢れていたことが印象的でした。

日本で働きたい優秀な外国籍人材にとって、「長期休暇を取ることができるか」は重要な課題となります。外国籍人材のバックグラウンドを踏まえた柔軟な制度が整備されていくことで、ユンさんのように明るく笑顔で働ける外国籍人材が一層増えるのではないかと思いました。

 

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