”営業事務として営業の支えになるチームを作る”グローバルパートナーズに入って変わった、価値観と仕事への取り組み方。
written by 五十嵐清美
グローバルパートナーズ株式会社(以下、GP)は、「若者と企業と世界をつなぐ」を掲げ、日本のGDP向上を目指して国内外でビジネスを手がけています。
グローバル人材事業部を支える営業運営部に所属する石川さんは、入社以前は”お金さえもらえればいい”というスタンスだったそう。そんな石川さんがGP入社後に変わった価値観と営業運営部としての在り方についてをお伺いしました。
石川 良(いしかわ りょう)さん
2021年12月 入社 グローバル人材事業部 運営部に配属
2022年07月 グローバル人材事業部 運営部 リーダー昇格
2023年04月 グローバル人材事業部 運営部 SSV昇格
20代前半までを大阪で過ごし、グローバルパートナーズ入社を機に上京。学生時代の友人の縁でGPに入社後、一貫して営業運営部に所属している。前職までの営業経験を活かし、営業の力になるべくAI化を進めるなど、日々の業務改善や効率化に取り組んでいる。
縁がつながり、GPへ入社
ーーー入社までのご経歴を教えてください。
大学までを大阪で過ごし、新卒1社目は大阪の商社で勤めました。その後大阪で1度転職し、3社目のGPへの転職を機に上京してきました。GPとの出会いは、たまたま友人だったGPの人事がSNSに求人を載せていたことがきっかけです。その頃は25歳ぐらいで身軽だったので大阪から東京に行くなら今だな、と思い面接をお願いしました。
正直、東京や海外への憧れは一切なかったんです。ビジョンもあまり重視してなかったんですよね。その頃は働いてお給料さえもらえればいっかとか、一緒に働く人が自分に合いそうだったらいっかというタイプだったので。
前情報として見ていたFacebookからの第一印象は、”結構体育会系の若い会社やな”だったので正直少し不安だったんです。一緒に働く人たちはどんな人たちだろうって。
それは杞憂でしたね。面接は面談のような雰囲気で直属の上司やチームメンバーと話す機会を設けてもらいました。いろいろと喋っていたら優しそうで、先輩にあたる方も良さそうな人だったので安心して話をさせてもらいました。
チームのメンバーは優しそうだったのですが、入社当日、全員が朝から社訓を唱えているのを目の当たりにして、思ってたより200倍体育会系やなと思ったのを覚えています(笑)
ーーー新卒からどんな軸で会社を選んで、キャリアを築いていたのですか?
大学を卒業して周りの流れに合わせるように就職しました。
大学では経営学部経営学科に属してたものの、経営者への憧れも、やりたいことも特になかったんです。普通の大学生活を過ごして、就活の時期になって周りと一緒に就活するという流れですね。周りが総合職とか営業職よりも事務職希望の子が多かったので、私も自然と事務で勤めることに。
周りに流されながら就活して、一発目に内定をもらった商社に就職しました。制服を着て働くようなTHE 商社みたいなところで、それが社会人の始まり。見積もり作成や注文したりと事務作業だったのですが、業界や商材にあんまり興味が湧かなくて。事務職だったので、お給料も手取りが15万ぐらい。そこで社会人としての生活を見直してちょっとお給料が安いなとか、やりたいことが違うなと気づきました。
転職エージェントの人から営業職を勧められて、インサイドセールスだったら挑戦できるかなと思い、次の2社目はインサイドセールスで就職しました。
ーーー一般事務から営業に行くのはすごい転換ですね。
確かにそうですね。確かあの頃は、23〜4歳ぐらい。何も考えずに一人暮らしをしてたので、とりあえずお金が必要だったんです。遊びに行ったりしたいなっていう自由なお金ももっと欲しいし。でも社会人になってから実家に頼るっていう選択肢は私にはなかったから、自分で生活していくために欲しい最低ラインから逆算しました。そうするとやっぱり事務職で望む給与がもらえる求人はなかなかなくて、スキルも足りないから余計にない。そこで引っかかったのが営業で。学生の時にずっとテレアポのバイトを1年半ぐらいしてたので、インサイドセールスには親和性を感じました。営業こそはしたことなかったんですが、電話は別に嫌いじゃないしできそうだなって思ったんです。
ーーー飛び込むハードルが低かったんですね。
そうですね。テレアポって聞くと、難しそうとかネガティブな反応が多いのですが、私にはそれがなかったから飛び込めました。私、結構天職やと思ってたんです、テレアポ。じっとしてるのが全然耐えられるし、同じ場所で同じ仕事をして同じトークを読んだりとか。そういうのが割と向いてるなって思ってます。
アルバイト経験を活かしての2社目はテレアポの営業とその他諸々を経験させてもらいました。社長を含めて10人未満ぐらいの小さい会社だったので、私が営業をやりながら、アルバイトの子たちのマネジメントや研修、顧客管理とクロージングまでやるというマルチタスクな職場でした。そこで一般職とインサイドセールスだけでなく、マネジメントや教育もかじらせてもらったんです。
複数やってみた結果、営業・管理・事務、どれに向いているかがわからなくなって考え直した時に、ちょうど中間にありそうな営業事務がしたいなって思って。そんな時に、GPの営業運営部という部署がたまたま人員を募集してて、飛び込んだんです。
”営業が営業に専念できるようにする” 経験したからこその視点
ーーー入社してからずっと運営部なんですね。運営部では普段どのようなお仕事をされてるんですか?
はい、入ってから今もずっと運営部です。運営部はグローバル人材事業部に紐づいていて、主に企業の書類回収を行っています。進捗管理やトラブル対応など、営業ができないことを全部する部署です。外国籍人材のマッチング支援がグローバル人材事業部のメインミッションなのですが、私が入社した時はまだコロナ渦で渡航も少なかったのですが、今は渡航の手配からビザの申請など、必要となる書類・業務が多岐に渡るようになりました。
これまでの事務経験では、見積書作成や注文書作成がせいぜい。登記簿謄本や決算書は触ったことがなかったし、その書類を見ながら必要書類を案内することもしたことがなかったので、最初は手探りでした。法律や役所に関わる書類は種類も多くて複雑だったので入社当初は勉強しました。
ーーー運営部の業務を通して、嬉しかったことと悔しかったことを教えてください。
嬉しかったことは、人材を心待ちにしている企業へ無事配属できたことですね。外国籍人材の配属までには平均11ヶ月ほどかかりますが、コロナ禍では1年半〜2年かかることもありました。リードタイムが長ければ長いほど企業とのやりとりも密になり、関係も深くなっていきます。
そんな中「僕らの運命の再会はいつですか?」と、めっちゃ心待ちにしてくれているんですよね。いざ配属当日、会社にお伺いするとすごく温かく迎え入れてくださって。ウェルカムボードを作成してくれたり、それぞれの国旗を手作りしてくれたり。すごい待ちわびている企業に出会えると本当に嬉しいなとか、この会社に配属できてよかったなと思いますね。
一方で悔しかったことは、入国手前で入国できなかったり、配属できなかったことです。誰も悪くない、実習生も企業も現地の学校が悪いわけじゃない、どうしようもできない理由でキャンセルになることもあります。その時ばかりは自分が不甲斐ないし、待ってくれてた実習生や企業に申し訳ない気持ちで本当に悔しいです。
ーーー入社されて約2年。運営部のチームとして目指す形はありますか?
今は2人で、入社当時からいる宗形とタッグを組んでいます。チームとしては、2人のノウハウを生かしてシステムやトラブルの際に助けになる辞書のようなマニュアルを作りたいと思っています。
また、営業が営業に専念できる仕組みを強化したいです。書類の回収や顧客への連絡、顧客の渡航手配など、細かい作業が多いので、営業が営業に専念できる後ろ支えになる、そういう仕組みを作ることは運営部としてあるべき理想の形なんだと思うんです。そのために自分もキャパを広げつつ、作業のシステム化を進めています。
私も元々営業をやっていたからこそ数字を追う大変さは身に染みています。毎月目標値があってしかも簡単な目標じゃない。当時の私も1秒たりとも無駄にしたくなかったので、営業がやらなくていいことは全て巻き取れるようになるのが理想ですね。
というのも、私たち運営部の歩合は部署達成がキーなんです。なので営業には達成してもらわんと困るなっていうのもあります(笑)
部署を達成させるためにも営業は営業の仕事をしてほしい、してもらえる環境を作りたいです。
現状維持を打開して、次のステージへ。
ーーー日々の業務から改善ポイントを見つけて取り組まれているのには頭が下がります。
私も今まで渡り歩いてきて、与えられたものを文句を言わずにそのままこなすタイプでした。これはこう与えられたからこういうもんみたいな。だからどんだけ入力が大変な手作業でもみんなこうしてるから上の人もこうしてるからこれが普通なんや、これが限界値なんやっていうので受け入れてたんです。でも、GPに入ってからはそれがダメだと気づいたんです。自分で工夫して、改善案を発信しないと上に上がれないし変わらないんだと。
一緒に働いてる宗形さんがまさにこういった改善点にしっかり目を向けるタイプ。私には持っていない能力なのですごく影響を受けています。もっとこうするべきなんじゃないかとか、この時間が無駄なんじゃないかとかというのを考えるようになりました。システム化を進めるためによく相談に乗ってくれるのが、管理部の前田さんです。前田さん、みんなからちょっと怖いって言われてるんですけど私は思わなくて(笑)
▲前田さんはいつも親身になってくれる、GPの猫型ロボット的存在。
転職前までは自分から他部署に働きかけて何かを動かすなんて考えもしなかったんです。通気性の良さというか、それを当たり前にやってきた部署だったからこそ受けた刺激ですね。
ーーーすごい変化ですね。
言わない人の方が多いんじゃないかな。受け入れちゃった方が楽なんやと思うんですよ。私もそっち側でした。別に私の自分のキャパはここまでなんで、別に改善しようとも思わず、広げようともせず。こなすだけの日々でしたが、GPに入社して変わりました。3ヶ月に1回ある、上司とのフィードバック面談のおかげで意見発信力に目を向ける機会があるのも功を奏しています。
ーーーこなすだけだった仕事に対しての価値観が変わっているように感じます。
いつでも自立できる女性になりたいと思うようになったからかもしれません。昨今、私の周りでは割と専業主婦が少ないなという感覚があって。いつでも一人で生きていける女性が多いなと思っています。社会人になって、親元を離れて一人暮らしを始めて、お金の大切さを理解しました。生きるだけでこんなにお金かかるんだなって。これから自分のライフステージを考えて、お金じゃなくて経験や成長に重きを置くようになりました。
バイトの時は、時間をお金に変えることしか頭になくて、いかに時給が高いところで働くかを考えていましたが、社会人は時間をお金に変えるのではなく、能力をお金に変えるんだと思っています。
そうすると、自分の能力を高めるのは必然で、その後にお金がついてくるんだって考えが変わりましたね。
自分の幸せを考え、自分を大事にしながら生きる。
ーーー石川さんにとって仕事とは?
今や私の中心軸です。仕事が充実すれば、プライベートも充実します。
学生時代のバイトでは暇な時間が大好きでした。何もせず時給が発生する時間が大好きで、その時は本当に意識もクソもなかったんですけど(笑)
社会人になって、せっかく毎日のように働くなら自分のためになる仕事や身になる仕事がいいなと思うようになりました。与えられた仕事をこなすだけでも給与はもらえるかもしれません。でも、充実感はあまり得られないかも。GPに入ってから、目の前の業務をタスクだと片付けず向き合うことで面白さに気づくことができました。
ーーー今後トライしたい事はありますか?
これをいうとすぐ実現しそうで少し怖いですが(笑)、対面営業をしてみたいです。これまでにしたことがないので経験してみたいんです。
運営部としても営業が営業に専念できる環境整備やチームのためのマニュアル作りなど、やりたいことが目白押しなので、これからも頑張りたいですね。
ーーーこれから入ってくるであろう後輩たちに一言メッセージをお願いします!
転職も経験して社会人5年目の私も、仕事で悩んで本当に立ち止まったこともあります。社会人辞めたいなとか、責任負いたくないなとかいっぱい思うことはありました。みんな誰しも悩むんで仕事は、絶対に。私は起伏の激しいタイプではないけど、それでも半年に一回ぐらい波があって落ち込むこともあります。
その時に常に自分は自分だけの味方で押してあげてほしいなって思っています。どんだけ仕事で間違えたり怒られたりクレームを受けても、本当に味方がいないって思ってしまうことはあると思うんです。でも、自分だけは自分の味方で、自分のメンタルを大事にしながら挑戦や努力を続けてほしいなと思います。
===(取材後記)===
営業事務としての在り方と目指すべき姿をお話しいただき、GPへの転職を機に価値観が変わっていく様にはすごく勇気づけられました。ちなみに、落ち込んだ時のメンタル回復法は「食べたい時に食べて、何もせず眠たい時に存分に寝ること」だそうです。