海外を舞台に活躍!セブでの事業立ち上げに挑戦するグローバルパートナーズの若きメンバーの気づきとは
written by 田野百萌佳
「海外で活躍するグローバル人材を増やす」というミッションを掲げるグローバルパートナーズ(GP)。現在、GPでは2年前にコロナの影響でキャンセルになったセブでの事業に再度挑戦しています。今回は以前もダシマスに出ていただいた大野さんを筆頭に、異国の地・セブでの事業立ち上げという大役に奮闘する3名にセブで働く中で感じたことをお話していただきました。
大野 可那子さん
1996年生まれ。
2020年6月に入社し、通信営業部を経てグローバル人材営業部へ。
2020年10月に一般社員からサブマネージャーへ昇格、2021年04月にマネージャーへ昇格と成長を続け、今回セブ事業立ち上げの責任者に。子供のころから負けず嫌いで、GP入社後も一度も目標未達がない「ミス達成」。 いつも元気で明るいGPのヒマワリ。
美容業界出身のビューティー担当。
塚本 咲良さん
1998年生まれ。広島県出身。
グローバル人材事業部の営業を経てセブ事業立ち上げメンバーに。
大学進学時に上京し、他会社でのインターン時代に知ったGPの「ハードシンク」な環境に惹かれ入社。移動時間も惜しまず仕事と向き合う、成長意欲の高さが魅力。野球が好きで、将来はスポーツ関係と教育に特化した事業がしたいと考えている。
サバサバした性格が印象的なクール担当。
トン リエンさん
1996年生まれ。マレーシア出身。
塚本さん同様、グローバル人材事業部の営業を経てセブ事業立ち上げメンバーに。
高校卒業後に来日。5か国語(日本語、英語、中国語、広東語、マレー語)を習得し、前職からアパレル関連の会社で海外を相手とした営業を経験してきたまさにグローバル人材。
自分ではサバサバ系だと言うが、周りからの評価は圧倒的キュート担当。
グローバル人材事業部で「やりきった」という感覚を経て、念願の海外勤務。
ーーー 前回大野さんにインタビューさせていただいた際、「海外で働くチャンスがある」というのがGPへ入社した理由の1つだったと伺いました。それが叶ったんですね!
どんな経緯でセブへ行くことになったのですか?
大野さん:今年の3月、13期の終わりに山本社長から提案をいただきました。
その頃グローバル人材事業部の営業に配属になって2年近く経ち、昨年度1年間はマネージャーを勤めさせていただきました。組織拡大や数字などの目標を全て達成することができ、正直なところ「やりきったな」と感じていたんです。14期もスイッチを入れ直して、同じ事業部でさらに大きな数字を追えるか不安で悩んでいました。そんな時期に社長と面談したのですが、社長も私が燃え尽きているのを感じ取って、新しいことに挑戦させてみようと考えてくれて。
会社としても2年前にコロナでキャンセルになっていたセブでの人材事業部立ち上げの再開時期を検討していたんです。その立ち上げを行うことで今までにない力がつけられるんじゃないか、ということで任せていただくことになりました。
私自身、入社前から「海外で働きたい」とずっと話していたので、日本とは違う価値観を学ぶためにも挑戦してみようと思ったんです。
「上手くいくイメージがつくメンバーを選んで一緒に行けばいいよ」とアドバイスをもらって、一緒に乗り越えられるメンバーを考えた時に「さくらとリエンの2人だ!」と心が揺らぐことがなくて、私から口説いていったって感じです。(笑)
ーーー「やりきった」と思えるところまで結果を残して、ずっとやりたいと思っていたことに漕ぎ着けたんですね。かっこ良すぎます!
社内に「この2人が選ばれるのは納得できない」という人はいない!強い信頼関係で結ばれるセブ事業立ち上げメンバー
ーーー 塚本さん、リエンさんには初めてお話を伺います。
大野さんからの熱烈な口説きを受けてセブ立ち上げを成し遂げたお2人は、そもそもどんな経緯でGPに入社されたのですか?
塚本さん:大学4年生の時にある会社のインターンをしていたのですが、その会社の社長が山本と面識がありすごく尊敬していて、ことあるごとに山本の話を聞いていたんです。あんまりにもよく聞くのでどんな人なのか気になってきて、GPのことを調べてみるとすごく面白そうだと感じて。私も海外で働くことに興味があったので、海外でビジネス展開しているところに興味が湧きました。
一方インターン先では入って間もない頃から後輩の教育を任されていたのですが、もっとプレーヤーとして活躍したいと考え、改めて就職先を探すことにしました。
その中でGPのハードワーク、ハードシンクの環境が自分に合っていると感じて入社を決めました。
リエンさん:私はマレーシアの高校卒業後に日本に来て専門学校に2年間通って、卒業後にアパレル系の会社で海外営業をしていました。その仕事に就いて3年間経ったのですが、もっと日本の外に範囲を広げて活躍したいと考え求人サイトで「海外 企業」と検索したところGPを知りました。まさにGPではセブ拠点で活躍できる可能性もあり、学歴・国籍・年齢関係なく実力主義の環境も自分に合うと思ってGPに入社しました。
ーーーハードワーク、ハードシンク、実力主義に燃えるというのが流石ですね!
ーーー大野さんはどうしてお2人を選んだんですか?
大野:当初は人材事業のテレアポ部隊を作るという目的だったので、前提として国内の人材事業部メンバーから選定しようと考えていました。あとは私が英語を全く喋れなかったので英語喋れるメンバーがいてくれると心強いな、と。その上で、立ち上げって絶対うまく行かないことのほうが多いだろうし、しかも海外でそれを乗り越えると考えた時に、普段からよくコミュニケーションを取っていて信頼ができるのはこの2人だなと自信が持てたんです。もちろん、他にもセブに行きたいという人は社内にいたと思うのですが、これまでの実績や頑張りは会社からも評価されている2人だったので「この2人が選ばれるのは納得できない」という人はいなかったんじゃないかな。
ーーーお2人とも海外に興味をお持ちだったとのことですが、大野さんからセブ行きのお話があった際はどう思いましたか?
塚本:大野さんから電話が来たのですが、最初は勢いで「行きたいです!」って言いました。でも電話が終わってから「本当に行くことにしていいのか?」とよく考えました。ただ、大野さんがマネージャーとして私たち人材事業部のメンバーを色々見てくれてたのを知っていてすごく尊敬してたので、この人について行ってみようかなと思ったんです。
リエン:私も夜中に大野さんから電話があって、その時寝てたんですけど「大野さんからだったら出ます!」という気持ちで出ました。(笑) セブ行きについても「行きます!」と即決でした。例えば、もし大野さんから明日ドバイに行けと言われてもすぐ行けるくらい、何も迷うことがなかったです。
ーーーお互いの信頼関係が本当に強いんですね...!
実際に海外での事業立ち上げを経験して感じた伸び代
ーーーでは、実際に今セブでどのような業務をされているのですか?
大野:ひとつはセブで事業を成り立たせるための人脈や場所を開拓すること。私達3人だけではなくて、今後も他のメンバーがセブ事業所に来て語学力やビジネススキルを伸ばしたり、価値観を成長させるための環境を作るっていうのが1番のミッションです。例えば、色んな人と連絡を取って提携してくれる語学学校や宿舎を探したり、治安の面など考えられるリスクの回避方法をまとめています。
もうひとつ、国内で今年から立ち上がっている出版事業の営業をセブでも行っています。オンラインでどこでも仕事ができる時代になったので、商談までオンラインで完結できる事業を拡大していくために行っています。
ーーー初めての海外でのお仕事、どんなところが大変ですか?
塚本:セブはネット環境もそんなに整っていないので、社内の人に相談したいことがあってもすぐに解決できないのがもどかしいですね。日本にいるときでさえオフラインに慣れていたので、オンラインという環境自体に感情が伝わりづらいなと感じています。
大野:私も本社でしか働いたことがなかったので、社長や上司とすぐに話せる距離感ってこんなに貴重だったんだなと実感しています。近くにいればすぐに話して解決できることもオンラインだと毎回予定をあわせてミーティングしないといけないので、ミスコミュニケーションを生んでしまわないように慎重になっています。こうやって海外に拠点を広げるとなると、なおさらオンラインでのコミュニケーションが主流の環境でどうやって組織を強くしていくかというのは解決すべき課題だと感じますね。
ーーーやはりコミュニケーションのとりやすさって大切ですよね。一方でセブに来てよかったと思えることはありますか?
大野:やっぱり日本では経験したことのない経験をしたり価値観に触れたりする機会が多くて、その学びが商談のネタになっています。日頃から成長意欲の高い中小企業や世界を見ているような経営者の方と商談するので、その際の話の引き出しが増えたのは大きいなと感じています。
ーーー 他にセブで働いてみて気づいたことはありますか?
大野:GPには英語を話せるメンバーが多い中で、私はほとんど中学英語で理解が止まっていたんですね。なのでセブに来てから英語で書かれた説明などを見ても読めないし、聞こえてくる言葉もわからなくて、社会で自分だけ世界の波に乗っていないような感覚があって。1ヶ月目は旅行者気分で楽しかったのですが、2ヶ月目からはストレスの方が大きくて体調も崩してしまって。
その時改めて、「日本で一緒に働いている外国籍メンバー、すごすぎる!」って感じたんです。GPには沢山の外国籍のメンバーがいて、私も面接から新人教育、商談同行までしてきたし、その方がチームを持つまでに成長している姿を見て来て、それが当たり前の環境だと感じて来たのですが、いざ自分がそういう環境に立ってみて「やばすぎるなこの人たち!」って本当に思いました。日本語って英語より学ぶのが難しいと聞きますし、そんな中でみんなひとりで電車に乗って知らない土地に行って、覚えた言葉をさらに伝わりやすいように噛み砕いて商談でアウトプットしていて。リエンなんて5か国語喋れるし、色んな商材の営業ができるし。私は英語が喋れないから、日本語で盛り沢山教えてしまったのですが、そこについて来てくれたメンバー、めちゃくちゃ優秀だなと実感しました。
逆に私にマネージャーが務まったのって日本だったからなんだな、とも痛感しました。「世界を舞台にしたらマジで底辺!」って思ったんですよ(笑)。上には上がいると思い知って、もっと頑張らなきゃ!って思いましたね。
ーーー たしかに、これまで外国籍のGPメンバーの方にもお話を伺って来ましたが、みなさんわかりやすくお話してくださるし、本当にすごいですよね。
セブに来て変化した、働き方への価値観
ーーーみなさんから見て、セブってどんなところですか?
塚本:時間がゆっくり流れるんですよね。人も常にスマイルで、何が起きてもノープロブレム!っていう感じなので、普段せかせかした生活で疲れてる人はゆっくり楽に過ごせる良い環境かなと。ただ、ご飯は私には合わないかな...。味付けが濃すぎる気がします(笑)。あと水回りなどの衛生面も、日本と比べたらそんなにきれいじゃないところが多いかな。
リエン:確かに、ヘルシーな食べ物が少ない。(笑)サラダとかほとんどないんですよね。あとトイレもティッシュペーパーが流せないのは不便ですね。でもそれ以外は最高です!
大野:私は過ごしやすい気候にびっくりしました。1年中28〜32℃くらいなので絶対暑いんだろうなと思っていたのですが、湿気があまりなくて日本の夏よりも過ごしやすいんです。雨も日中に降ることが少ないので、思ったよりも住みやすいです。
ただ観光地のイメージが先行して衛生面は発展途上だということを忘れていて。お手洗いはトイレットペーパーが流れないし、水道などのライフラインが止まりやすくて困りました。
そんな中で日本といちばん違うと感じるのが幸せの価値基準。さくらの言うように本当に笑顔で溢れてる国です。裸足で外にいるちっちゃい子たちだったり貧しい層もいつも笑顔なんですよ。だからといって富裕層がイライラしているわけではない。貧富の差はあるんですけど、それぞれが幸せって思えてるんだろうな、と感じています。
ーーーそんな環境で過ごしてみて、ご自身の変化を感じることはありますか?
リエン:日本では遅くまで会社に残って1日中仕事するのが習慣になっていたんです。もちろんただ単にだらだらやっていたわけではなくて、稼働時間内は営業に集中できるように調べ物などは稼働時間外にやったほうが効率的だと思っていて。
でもセブに来て、東南アジアで育った私に取っては家に帰って来たような感覚なんですね。せっかくそんなローカルなところに来たんだから、「仕事以外も楽しまないともったいない!」と思って、より稼働時間内で効率よく仕事をこなそう!という意識が強くなりました。
塚本:確かに私も「定時で終わらなかったら残業してでもその日のうちに終わらせる!」というのが当たり前だと思っていたんです。両親がそのような働き方をしているのを見て育って、前の会社でもそうだったし、特にGPのメンバーはみんな意識も高いので時間も惜しんで働かないと勝てない!と思っていました。ただセブで実際に働いてみて、セブの人たちってものすごく家族を大切にしているからか、「定時になったら帰宅!」みたいな感覚で働いてらっしゃるんですね。それを見て「そういう働き方もあるんだな、仕事もプライベートもどっちも大切にできるような生き方っていいな」って思うようになったんです。
大野:GPの中でも、リエンとさくらって特に仕事人間の2人なんですよ。リエンは結構夜まで残って仕事したりとか、さくらはお客さん先に訪問する日も移動時間を極力早朝か夜にずらして、定時の時間内はひたすら業務に集中するほどストイックだったんですよ。だからこそ大変なことがあっても一緒に乗り越えられると感じていたんですけど、そんな2人がセブに来ていい具合に落ち着いたというか。仕事以外のことに興味を持って、仕事とプライベートのバランスをうまくとるようになったんだな、と。でも仕事になったらちゃんと切り替えられてるからそこがやっぱりすごいんですよね。
「さらに活躍の場を広げるために、まずは目の前の壁を乗り越えたい。」これからのビジョン
ーーーそんなみなさんがセブでの経験を通して「今後こういうことをやっていきたい!」と思うようなことがあれば教えてください。
塚本:数ヶ月間海外で過ごすのは今回が初めてだったのですが、さらに他の国で生活してみたいという気持ちが強くなりました。一方で生活面はすぐ慣れることができても人とコミュニケーションが取れないのはなかなかキツイと知りました。そのために語学力など他の国で通用するスキルをもっとつけていきたいです。
リエン:私もさくらと考えが近いですね。今日本に来て8年目ですが、私はずっと日本で生活していきたいと思っていて、近々永住権を申請するつもりでいたんです。でもセブにも住んでみて「日本に限らず生活してもいいんじゃない?」という風に考えが変わりました。だから私も日本だけではなくて海外でも活躍できるようにもっと語学力や知識をつけていきたいと思っています。ちなみに今はビサヤ語を勉強していて、挨拶くらいはできるようになったところです。
大野:私は今は次の目標を探しているというのが正直なところです。海外に住んでみたいっていう夢ができて、GPにも出会いました。そして、それを目標として2年間走ってきて、やっとひとつ夢が叶ったんですよね。
でも今は、久しぶりに大きな壁にぶち当たってると感じています。毎日いろいろなことに悩みます。ただ、目の前にある課題をひとつずつ乗り越えて、自分の選択が正しかったと証明したい。そのためにもまずはセブと日本がうまく連携して事業を前に進めること、英語力だけでなくビジネススキルも上げて、経営者の方ともさらにレベルの高い話ができるようにならないと。それができた時にまた選択肢が広がるのかなと思っています。
取材後記
強い信頼関係で、GP念願のセブ事業所立ち上げというミッションに邁進するお三方。
海外で働くことを目標としてきたみなさんが実際に外に出て気づいた伸び代、また国内でも貪欲に仕事と向き合ってきたみなさんだからこその働き方の価値観の変化が印象的でした。海外で働くのがゴールではなく、その先が大切だからこそ若いうちから海外でのビジネスに挑戦できるという環境が必要で、今回のケースが「日本一若者を信じる」というGPの強みを象徴していると感じました。
大野さん、塚本さん、リエンさん、貴重なお話をありがとうございました!今後のセブでの活動も応援しています!